2018年12月02日

スポーツライティング講座〜アイデアを企画にして、原稿にする〜

先月の話ですが、『スポーツライティング講座』を実施しました。

これは、学生スポーツ記者向けに開催している講座です。

2013年から毎年、おこなっています。


2018年は全10回で、今回が第5回。

今回は、企画について話しました。

1 .jpg


受講者には、取材して執筆するときは、

「誰のために、何を、どう書くか」を逆算で考えるように言っています。

こんな感じです。



どう書くか(執筆力=表現力+構成力)
何を書くか(狭義の企画力=取捨選択)
どう訊くか(インタビュー力=検証)
何を訊くか(インタビュー力=仮説)
↑             
何を、どう視るか(狭義の取材力=観察力)
何を取材するか(広義の企画力)


そのなかで、今回は企画力、つまり「アイデア」を「企画書」にして、

「原稿」にする力について講義しました。


二流以下のライターは、編集者から「何かない?」と言われてから考え始める。

それでは間に合いません。

一流のライターは、編集者から「何かない?」と言われたときには、

期待に応えられる準備が整っています。

そして、超一流のライターは「何かない?」を言わせない。

言われるよりも先に企画を出すのです(僕はここまではできていません)。



さて、アイデアとは?

アイデアとは、「既存の要素の新しい組み合わせ」です。

これは、ジェームス・W・ヤング氏の有名な言葉。

ゼロから生み出すのではなく、新しい組み合わせを作るということですね。


組み合わせるためには、自分のなかにアイデアのかけらをたくさん作っておくこと

が大切です。

情報や、知識と経験を増やす。

特に経験。自分が目で見たこと、聞いたことが企画の素になります。

「企画は足で立てろ」ってことですね。



アイデアを企画にするには、

(1)カケラを集める

(2)選択したカケラを組み合わせて生かす

という段階を踏みます。


企画を立てるときは、以下の3つを考えなければなりません。

@Theme =この原稿のテーマは? 根本的な意図、主題は?
ATarget=この原稿の読者は? 誰のために書くのか?
BTiming=なぜ、今なのか? 


企画を立てたら、以下の点をチェックします。

@オリジナリティ(独自性)はあるか?
「自分にしかできない」、「自分にしか書けない」、「自分しか知らない」ものかどうか。

A一言で言い表すことができるか?
いい企画ほど一言でいい表すことができます。



企画を出すときは、まずはとにかくを数多く出すこと。


1つや2つ出して、そのうち1つが決まる―なんてことは少なくて、


10も20も出したなかで、1つが決まるかどうか。


量が質に転化するわけです。



講座では、トレーニングとして


@新しい「プロ野球選手」像を50通り、考えなさい


A「円筒」をいくつ表現できるか


ということをやりました。



2.jpg


この講義を聞いたから、急にいい企画が出せるということではありませんが、

普段の取材からアイデアのカケラをためていってほしいと思います。









posted by かなめ at 02:23| Comment(0) | 取材記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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