2013年07月12日

ウラガク野球とハインリッヒの法則

「ハインリッヒの法則」をご存じだろうか。

人事・労務関係で使用される用語で、「1件の重大事故の背景には29件の軽傷の事故があり、

その背景にはと300件の「ハッと」する体験がある――という経験則だ。


春の選抜の覇者・浦和学院が今日、夏の初戦を迎えた。

志木に対し、8対1と7回コールド勝ち。

打線は11四球に4つの犠打、10安打。

2年生エース左腕・小島和哉は6回を投げて被安打3の1失点と、まずは初戦を突破した。


しかし、その試合の中に「ハッ」とする場面があった。

初回に2点を先制し、迎えた2回の攻撃。

先頭の小島がセカンド左へのゴロを打つ。

志木の二塁手がなんとか追いついたのだが、センターへ抜けたと思った小島は

大きく膨らみながら一塁へ。

その途中で抜けていないことに気づき、慌てて一塁への直線コースに進路を変え、

一塁ベースを駆け抜けた。

もしもそのまま膨らんで走っていたら、一塁をオーバーランしたところで

タッチアウトになっていたかもしれなかった。

そうなれば、相手に流れを渡してしまったかもしれない。

そんなプレーだったが、なんとか事なきを得た。


しかし、である。

森士監督は、この「ハッとした体験」を見逃さなかった。

「全員が集中していない」。

すぐさまランナーコーチに交代を命じ、ベンチで選手たちを一喝。

これで選手たちは目が覚めたのか、その後一死満塁とすると、

三番・山根佑太の押し出し、四番・高田涼太の犠飛、五番・木暮騎士の適時二塁打で

一気に4点を挙げ、6対0とリードを広げた。


些細なプレーである。

選手たちが硬くなりがちな初戦ということもあり、「ま、いいか」で済ませることもできたかもしれない。

でも、森監督はそこでカミナリを落とした。

このリスクマネジメントが、ウラガクの強さの秘密だ。

あらためてそう感じたシーンだった。





posted by かなめ at 20:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 取材記録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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